アキバ内視鏡お困りQ&A

内視鏡の進化と次世代システム── 正確で、負担の少ない検査へ

local_offer消化器コラム

消化器疾患の診断・治療に欠かせない「内視鏡」は、日々進化を続けています。中でも注目されているのが、オリンパス社が開発した次世代の内視鏡システム「EVIS X1」です。

当院では、この最新システムを都内でもいち早く導入し、AIによる画像解析技術と組み合わせることで、早期発見・精密診断のさらなる向上を目指しています。

この記事では、EVIS X1とはどのようなシステムなのか、そして内視鏡の歴史と進化が私たちの医療にどのような変化をもたらしてきたのかを、詳しくご紹介します。

1. 内視鏡の歴史と進化の系譜

1-1 硬性鏡からファイバースコープへ──技術革新の原点

内視鏡は19世紀末、ドイツの医師によって最初の硬性鏡が開発されたことに端を発します。これは真鍮の筒にレンズを取り付けたシンプルな構造で、膀胱や直腸などの観察に使われました。

20世紀に入ると、光源とレンズの技術が発展し、やがて1960年代には「ファイバースコープ」が登場します。これは光ファイバーを通して体内を観察できる柔軟なチューブ型の内視鏡で、胃や大腸の奥深くまで到達できるようになりました。

1-2 ビデオスコープの登場で診断精度が飛躍的に向上

内視鏡の進化を加速させたのが、1980年代に登場した「ビデオ内視鏡」です。特に日本のオリンパス社はこの分野で世界をリードし、映像をモニターに映し出す技術を実用化。

それにより、医師は複数人で同時に観察しながら判断できるようになり、記録や再確認も容易になりました。これが消化器疾患の早期発見と診断精度の向上につながったのです。

1-3 拡大観察・NBI・AI補助診断…進化する機能

近年では、以下のような機能が内視鏡に追加され、より正確な診断が可能となっています:

  • 拡大観察機能:粘膜の微細な構造まで詳細に観察可能
  • NBI(狭帯域光観察):血管や表層の変化を強調する画像処理
  • AI支援診断:画像をリアルタイムで解析し、病変の自動検出をサポート

これらの技術は、医師の経験を補完し、見逃しを減らす強力な武器となっています。

2. EVIS X1とは?オリンパスが開発した次世代内視鏡

2-1 「EVIS X1」の概要と特徴

EVIS X1は、オリンパス社が長年の研究開発の末に完成させた最新鋭の内視鏡システムです。2020年代に正式発表され、世界中の医療機関で順次導入が進んでいます。

その最大の特徴は、従来の内視鏡に搭載されていた機能に加え、さらに進化した観察モードとAIによるリアルタイム支援機能を備えている点です。

当院ではこのEVIS X1を都内で最も早く導入し、実際に検査現場で活用しています。

2-2 どこが進化したのか?主な技術ポイント

EVIS X1では、以下の技術革新が盛り込まれています:

  • TXI(Texture and Color Enhancement Imaging):微細な色調・構造変化を強調
  • RDI(Red Dichromatic Imaging):血液・炎症の識別性が大幅向上
  • AI支援機能:ポリープやがん疑い病変の自動アラート機能

これにより、がんや前がん病変の“兆し”をより早く、より確実に捉えることが可能になっています。

2-3 導入により得られた効果とは

当院では、EVIS X1導入後に以下のような効果を実感しています:

  • 検査時間の短縮(AIが候補を提示することで判断が迅速に)
  • 病変の見逃しリスクが低下(NBIやTXIとの組み合わせで精度向上)
  • 患者様への説明も明確化(モニター画像を拡大・保存・説明が可能)

さらに、患者様からの「安心感」「最新設備に対する信頼」も大きく高まっています。

3. EVIS X1の実力──胃カメラ検査での応用

3-1 微小な病変の「見逃さない」内視鏡へ

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)では、特に初期の胃がんや萎縮性胃炎、ヘリコバクター・ピロリ感染症などの診断が重要です。

EVIS X1では、観察中にAIが異常所見の可能性をリアルタイムで提示。粘膜の微細な凹凸や色の変化も「TXI」や「NBI」モードで強調され、肉眼では見逃されやすい病変を確実にとらえられるようになりました。

従来のシステムでは見つけにくかった平坦型の胃がんも、EVIS X1ではそのわずかな色調差を検出し、診断精度の向上につながっています。

3-2 EVIS X1が支える当院の胃カメラ検査

当院では、EVIS X1を用いた胃カメラ検査を全例で実施。検査を受けた方からは「画像が非常に鮮明だった」「説明がわかりやすかった」といった声を多数いただいています。

▶ 当院の胃カメラ検査についてはこちら

4. 大腸カメラ検査におけるEVIS X1の効果

4-1 ポリープ・がんの検出率向上

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)では、ポリープや大腸がんの早期発見が最大の目的です。EVIS X1では、AIがポリープをリアルタイムで検出し、医師にアラートを表示する機能が搭載されています。

このAI補助によって、ポリープの見落としが大幅に減少。さらに、血管の走行や粘膜の微細構造も強調表示されるため、炎症性腸疾患や前がん病変の評価もより正確に行えます。

4-2 検査中の安心感と信頼性

患者様にとっては、検査中の「見逃しリスクが少ない」という安心感も大きなメリットです。鎮静下で実施するため、検査のストレスも軽減されます。

▶ 当院の大腸カメラ検査についてはこちら

5. 検査ができる曜日の選択肢が広がりました

また、当院では忙しい方にも検査を受けていただけるよう「日曜内視鏡検査」にも対応しております。 土曜・日曜も含めて検査体制を整え、平日は来院が難しいという方からもご好評いただいています。

検査は予約制です。24時間WEB予約・LINE予約にも対応していますので、受診希望の方はお気軽にご相談ください。

6. EVIS X1を活用した内視鏡検査の流れ

6-1 初診から検査までのステップ

当院では、内視鏡検査をご希望の方に対して、以下のような流れでスムーズに対応しています:

  1. 初診(または再診):診察、症状確認、検査日程の相談
  2. 検査準備:大腸検査の場合は前日からの食事指導+下剤(自宅 or 院内)
  3. 当日来院:受付後に準備室へ案内、鎮静剤の使用有無を確認
  4. 内視鏡検査:EVIS X1によるAI補助付き検査(画像記録・ポリープ切除対応)
  5. 検査後の説明:モニター画像で丁寧にご説明+報告書のご案内

胃カメラ・大腸カメラともに、できるだけ苦痛の少ない方法で行っています。初めての方でも安心して受けていただける体制を整えています。

6-2 EVIS X1による診断の一例

実際にEVIS X1によって発見された症例をご紹介します。

  • 症例①:40代男性。自覚症状はなし、健康診断で便潜血陽性→大腸カメラで微細な平坦型ポリープをAIが指摘。早期大腸がんと診断、日帰りで切除。
  • 症例②:60代女性。胃の不快感で受診→胃カメラでAIが色調変化をアラート→生検で早期胃がんと診断。外科的切除を回避し、内視鏡的治療を実施。

いずれも、従来の機器では見落とされる可能性が高かったケースです。

7. 実際に受けた方の声

7-1 患者様のリアルな感想

  • 「画像がきれいで驚きました。説明もわかりやすくて納得できました」
  • 「以前の病院よりも検査時間が短く感じました。スタッフの対応も丁寧でした」
  • 「AIのサポートがあると聞いて安心感がありました」

7-2 検査が初めての方にも安心

当院では、内視鏡検査に対する不安や疑問に丁寧に対応しています。特に初めての方でも安心して受けられるよう、事前説明や個別対応を徹底しています。

8. よくある質問(Q&A)

Q1. AIが間違えることはないの?

AIはあくまで医師を補助するツールであり、最終的な診断は人間の専門医が行います。EVIS X1に搭載されたAIは、長年のデータに基づいた高度な学習をしており、誤認のリスクは極めて低く抑えられています。

Q2. 検査の画像はもらえますか?

はい、ご希望があれば内視鏡画像や報告書をお渡ししています。モニターに映し出された画像を使って、わかりやすくご説明しています。

Q3. 高齢者でも検査は受けられますか?

もちろんです。体力や基礎疾患などを考慮し、安全に受けていただけるよう鎮静やバイタル管理も万全です。80代の方でも多くの方が検査を受けています。

Q4. 費用はどのくらいですか?

当院では、内視鏡検査は保険診療で受けていただけます。自己負担割合に応じて以下のような目安となります:

検査項目 1割負担 3割負担
胃カメラ 約1,500円 約5,000円
大腸カメラ 約2,000円 約5,500円
大腸ポリープ切除 7,000~9,000円 20,000~30,000円
腹部超音波検査 500円 1,500円

※上記はあくまで目安となります。症状や検査内容により費用は変動する場合があります。詳しくは受診時にご案内いたします。

Q5. 土・日の検査は平日と同じ内容?

はい。機材もスタッフ体制も通常と変わりません。平日お忙しい方にも安心して受けていただけるよう、検査環境を整えています。

9. これからの内視鏡医療とEVIS X1の進化

9-1 内視鏡AIが変える“未来の検査”

現在すでに実用化が進んでいるAI補助内視鏡は、今後さらに精度と機能の両面で進化すると期待されています。

  • 過去画像との比較による「経時的変化」の自動検出
  • 複数の疾患を同時にスクリーニングできる多目的診断AI
  • リアルタイム遠隔診断支援(遠隔地の専門医との連携)

将来的には、内視鏡検査そのものが「人が目で診る」作業から、「AIと医師が共同で見る」時代へと移行していくでしょう。

9-2 当院のビジョンと責任

当院では、こうした技術革新の恩恵をいち早く患者様へ届けることが、私たちの責務と考えています。

だからこそ、EVIS X1をはじめとする最新機器の導入やスタッフの技術研修を継続的に行い、最適な検査環境の提供に努めています。

また、単に「見つける」だけでなく、「安心して検査を受けていただくこと」も私たちの大切な使命です。

10. まとめ|進化した内視鏡検査を、あなたの健康に

消化器がんは日本人の死亡原因の上位にありながら、定期的な内視鏡検査によって早期発見・早期治療が可能な病気です。

最新の内視鏡システム「EVIS X1」は、その可能性をさらに広げ、診断の精度、患者様の安心感、そして医療の質を大きく高めています。

「症状がなくても検査を受ける意味があるのか?」 そう感じる方も少なくありません。

ですが、がんやポリープの多くは“症状が出る前”に見つけることが重要です。 当院ではそうした「見えにくい病変」を、見逃さない体制を整えています。

忙しくて平日に通院できない方のために、土日や日曜検査の枠も設けております。 24時間WEBやLINEから簡単にご予約可能です。

内視鏡の進化とともに、あなたの健康も守れる時代です。 ぜひ一度、検査をご検討ください。

お電話でのご予約も可能です
(受付時間:9:00〜17:00)

施設紹介

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>

ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/

電話番号 03-5284-8230

住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階

診療時間
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14:00~17:30

※予約検査のみ
祝日のみ休診

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