胃や大腸の健康は、私たちの日常生活と深く結びついています。しかし、実際には「なんとなく不調を感じるけれど、よくわからない」「とりあえず市販薬を使ってしのいでいる」など、見過ごされがちな疑問も少なくありません。
そこで本記事では、消化器専門の医療現場でよく寄せられるご質問をQ&A形式でご紹介しながら、胃や腸の不調と上手につき合うヒントをお伝えします。
Q1. ストレスは胃や大腸に影響しますか?
A1. はい、ストレスは胃腸にとって大きな影響を与える要因のひとつです。日常生活で感じる精神的なストレスや緊張は、胃痛、下痢、便秘などの原因になることがあります。
特に、「過敏性腸症候群(IBS)」と呼ばれる疾患は、明確な器質的異常がなくても、ストレスや不安によって症状が現れることが多く、社会的な背景や生活習慣とも深く関わっています。
Q2. 腸内細菌は気分やメンタルに関係しますか?
A2. 腸内環境とメンタルヘルスには深いつながりがあります。近年、「腸脳相関」と呼ばれる概念が注目されています。これは、腸内細菌の状態が神経系に影響を与え、気分やストレス耐性にも関係しているというものです。
たとえば、善玉菌が多く整った腸内では、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌が促され、精神的にも安定しやすくなるといわれています。
腸内フローラを整える習慣
- 発酵食品(納豆、ヨーグルト、味噌)を意識的に摂る
- 食物繊維を多く含む野菜や穀物を毎食に取り入れる
- 過度な飲酒やストレスを避ける
Q3. 食事の間隔はどれくらい空けた方がよい?
A3. 目安としては、3~4時間程度空けるのが理想的です。
食事の感覚が短すぎると、胃が十分に消化を終える前に次の食べ物が入り、胃の働きに負担をかけることがあります。一方、長すぎる間隔も胃酸の過剰分泌を引き起こすことがあり、空腹時の胃痛や胃もたれにつながることも。
Q4. 食物繊維はなぜ大腸に良いのですか?
A4. 食物繊維は、腸内環境を整える上で非常に重要な成分です。
不溶性繊維は便のカサを増やし、腸のぜん動運動を促進してくれます。一方、水溶性繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内細菌のバランスを保つ働きがあります。
Q5. 大腸ポリープはがんになるのですか?
A5. はい、一部の大腸ポリープはがん化するリスクがあります。
すべてのポリープががんに進行するわけではありませんが、「腺腫性ポリープ」や「鋸歯状病変」と呼ばれるタイプのポリープには、がん化の可能性があることが知られています。
したがって、定期的な大腸カメラ検査により、早期発見・早期切除を行うことが非常に重要です。
胃腸トラブルのサインを見逃さない|セルフチェックのすすめ
「少し気になるけど、病院へ行くほどではない…」そう思って見過ごしてしまう胃腸のトラブル。ですが、小さな違和感の積み重ねが、大きな不調につながることもあります。
以下のような症状が続いている方は、一度医師に相談することをおすすめします。
【胃に関するチェック項目】
- 食後すぐに胃が重たく感じる
- 空腹時にチクチクした痛みがある
- げっぷや吐き気を感じやすい
- 胃薬を常用している
- 急激に食欲が落ちた
【腸に関するチェック項目】
- 便秘または下痢が交互に起こる
- 便に血や粘液が混じる
- 排便後も残便感がある
- 強いお腹の張りを感じることが多い
- 1日に何度もトイレに行きたくなる
上記のような症状が1週間以上続いていたり、日常生活に支障を感じるようであれば、消化器専門の医療機関でのチェックをおすすめします。検査によっては、その場で安心できるケースも多くあります。
検査に対する不安も、まずは相談から
「検査は怖い」「時間が取れない」「以前に辛い思いをした」…そんな声もよくお聞きします。
当院では、苦痛を軽減する鎮静内視鏡や、検査前の不安を解消する丁寧な事前説明を行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。
眠っている間に検査が終わる「鎮静内視鏡」とは?
「内視鏡検査は苦しそう」「以前につらい経験をした」――そう感じている方も多いかもしれません。当院では、眠っている間に検査が終わる鎮静内視鏡にも対応しています。
検査に不安のある方や、スムーズな受診を希望される方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
日々の生活と消化器ケアの大切さ
胃や腸は、自覚しにくいながらも、心身のバランスを大きく左右する重要な臓器です。慢性的な胃もたれ、便秘、下痢などの症状がある場合、それは体からのサインかもしれません。
生活習慣の見直しや早めの検査によって、未然に病気を防ぐことが可能です。
胃と大腸の不調を見逃さないために
不調があっても、「年齢のせい」「よくあること」として放置してしまう方は少なくありません。しかし、早期に発見すれば予防や治療が可能な疾患も多くあります。
以下のような症状が続く場合には、一度専門医に相談することをおすすめします。
【こんな症状は一度ご相談を】
- 慢性的な胃もたれや胸やけ
- 食後すぐにお腹が痛くなる
- 便が細くなった、または血が混じる
- 1週間以上続く下痢・便秘
- お腹の張りや違和感が長引いている
当院で行っている専門的な診療
当院では、胃や大腸を専門とした消化器内科として、以下のような診療を行っています。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)
口または鼻から細いスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸を観察します。
当院では「経鼻内視鏡」や「鎮静剤を使った苦痛の少ない検査」に対応しています。
胃カメラ検査の流れやポイントをやさしく解説したマンガもご覧いただけます。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)
肛門からスコープを挿入し、大腸全体を観察します。ポリープが見つかった場合はその場で切除することも可能です。
大腸カメラ検査の流れをマンガでわかりやすく紹介しています。
血便・便潜血陽性の再検査
便潜血検査で陽性だった場合、放置せず精密検査(内視鏡)を受けることが大切です。
「便に血が混じっていた」「いつもと色が違った」など、血便が疑われる場合は、見逃さず適切な検査を受けることが大切です。
以下のマンガでは、血便の原因や必要な検査についてわかりやすく解説しています。
また、健診で「便潜血陽性」と結果が出た方も、精密検査を受けることが重要です。
こちらのマンガでは、便潜血検査と大腸カメラの関係をやさしく紹介しています。
当院の特長|アクセス・設備・対応力
当院は秋葉原駅から徒歩1分というアクセス抜群の立地にあります。さらに、土日診療にも対応しているため、平日はお忙しい方でも安心してご受診いただけます。
検査は24時間WEB予約に対応
ご自身の都合に合わせていつでも予約できる「WEB予約」や「LINE予約」も整備されており、来院の手間を最小限に抑えています。
胃腸の健康を守るための生活習慣アドバイス
病気になってから治すより、普段の生活で予防することが最も大切です。
食生活のポイント
- 朝食を抜かず、1日3食をバランス良く
- 脂質や加工食品の摂りすぎに注意
- 野菜や海藻、きのこ類などの食物繊維を積極的に
ストレスケアの重要性
- 睡眠時間をしっかり確保
- 気分転換できる趣味や運動を持つ
- 人とのコミュニケーションを大切に
まとめ|小さなサインを見逃さず、定期的なチェックを
胃や大腸の不調は、放置すると大きな病気に繋がることもあります。
たとえば、早期には自覚症状が乏しいポリープや腫瘍も、気づかないうちに進行してしまうケースがあります。
だからこそ、「いつもと違う」「なんとなく変だな」と感じた時点で一度チェックを受けておくことが重要です。
ほんの少しの違和感も、身体からの大切なサインかもしれません。
日々の生活のなかで感じる胃もたれや腹痛、便通の乱れなども、原因を調べることで安心できることがあります。
早めの相談や検査によって、大きな病気を未然に防げることは少なくありません。
当院では、胃腸の悩みに幅広く対応し、安心できる検査・診察環境を整えています。
初めての方にもわかりやすく丁寧にご説明しますので、「何科に相談すればよいか分からない」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談はこちら
当院では胃・大腸・肛門の専門診療を行っており、検査に不安がある方や初めての方でも、リラックスして受けていただける環境を整えています。
気になる症状があれば、おひとりで悩まず、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
お電話でのご予約も可能です
(受付時間:9:00〜17:00)
施設紹介
秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>
ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/
電話番号 03-5284-8230
住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階
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9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
14:00~17:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ |
※予約検査のみ
祝日のみ休診
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