「最近下痢や便秘が続いている」
「吐き気があってつらい...」
このような症状でお悩みの場合、もしかしたら過敏性腸症候群かもしれません。
過敏性腸症候群とは、小腸や大腸に異常が見つからないのに便秘や下痢などの便通異常をともなう腹痛や腹部不満感が慢性的に繰り返される病気です。ストレスと深く関連しており、働き盛りの20歳代〜40歳代の方に多くみられる病気です。
過敏性腸症候群は、命に関わる病気ではありませんが、慢性的に症状が持続し生活に支障を及ぼすこともあるため、しっかりと治療をしていく必要があります。
この記事では、過敏性腸症候群の原因や症状について具体的に解説します。また、症状がつらいときの対処法や受けるべき検査についても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、患者様に苦痛の少ない大腸カメラ検査を受けていただけるよう、最大限の配慮を行っています。また、検査は内視鏡による検査・治療・手術の経験が豊富な内視鏡専門医が担当します。グループで年間約5,000件以上の内視鏡検査を行っており、内視鏡に特化したクリニックですので、安心してご相談ください。
当クリニックは、秋葉原駅から徒歩1分と通院しやすい立地にあります。診察時間も平日のほか、土曜日や日曜日も対応していますので、ぜひ検査を受診される際はご検討ください。
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群とは、英語で”Irritable Bowel Syndrome”といい、略してIBS(アイ・ビー・エス)とも言われる病気です。
この疾患は、腹痛や腹部の膨張感、下痢や便秘などの便通の異常が長期にわたり続いているのに、検便や大腸カメラ検査などをしても腸に炎症などの病変が見つからないという特徴があります。
過敏性腸症候群は患者数のとても多い病気で、日本を含めた先進国に多く、日本の全人口のうち約10%〜20%の方が発症しているといわれています。中でも20歳代〜40歳代の方の発症が多く、男女比は1:1.6でどちらかというと女性の発症が多い傾向にあります。
命に危険はありませんが、繰り返す便秘や下痢によって生活の質を大きく下げ、仕事や学業にも支障を及ぼす可能性があります。疲れや睡眠不足、緊張や不安といった心身のストレスが症状の出現に大きく関わるため、気持ちや体質の問題と思われる方が多いのですが、適切な治療で改善できる疾患です。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患は、下痢や腹痛といった過敏性腸症候群の特徴と症状が似ているため、大腸カメラ検査で詳しく観察し病気を正しく診断することが大切です。
過敏性腸症候群の症状
過敏性腸症候群の症状は、腹痛を伴う便秘や下痢などの便通異常が長期にわたり続いたり、下痢と便秘を交互に繰り返したりします。排便後は痛みが緩和されることが多く、睡眠時には症状が現れないという特徴もあります。
便通の異常
便通の異常は、下痢型・便秘型・交代型の3つに大きく分類されます。それぞれについて詳しく解説します。
下痢型
下痢型は男性に多い傾向があり、突然の激しい腹痛を伴う水のような下痢が、1日に3回以上繰り返し起こります。突然の便意に恐怖を感じ、電車に乗ったり通勤が通学ができなくなったりします。また、そのような不安やストレスがさらに症状を悪化させてしまいます。
便秘型
便秘型は比較的女性がなりやすい症状です。排便の際に腹痛を伴ってなかなか排便できない、力強くいきまないと便が出ず、出てもコロコロしたウサギの糞のような小さな便しかでてこないこともあるのが便秘型です。排便後も残便感が出るのが特徴です。慢性的な便秘で、ストレスを感じるとより悪化する傾向にあります。
交代型
交代型は激しい腹痛とともに、下痢と便秘を交互に繰り返すのが特徴です。混合型とも呼ばれており、一般的に多いタイプとされています。
腹部の不快感
腹部に不快感があり、お腹がすっきりしない状態でお腹が張る、空腹でもないのにお腹がゴロゴロ鳴る、おならが頻繁に出るなどの症状です。頻繁に腹痛に襲われたり、腹部満腹感があるのも過敏性腸症候群の症状です。
精神症状
不眠、不安感、抑うつ症状、集中力の欠如など
全身に現れる症状
頭痛、頭が重い、疲れやすい、めまい、だるさ、耳鳴り、背部痛、肩こりなど
消化器症状
吐き気、嘔吐、食欲不振、げっぷが出やすいなど
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群のはっきりとした原因は現在もわかっていませんが、発症の要因はいくつかわかってきています。特に腸の知覚過敏、慢性的なストレスが発症に大きく関与していると数多くの研究で指摘されています。
腸の知覚過敏
ストレスによって分泌されるホルモンや腸内細菌の変化などによって腸が知覚過敏を引き起こし、ちょっとした刺激でも過剰な反応を起こしやすくなります。
慢性的なストレス
強いストレスを感じると、消化管の機能をコントロールしている自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経が崩れると、消化器の動きに異常が生じて過敏性腸症候群になります。
そのため、自律神経のバランスが崩れないように、睡眠や休養を十分にとって規則正しい生活を心がけることが大切です。軽いウォーキングなど適度な運動も、ストレス解消において有効だとされています。自分に合ったストレス解消法を見つけると、過敏性腸症候群の症状が軽減されるかもしれません。
過敏性腸症候群の吐き気がつらいときの対処法は?
過敏性腸症候群の症状で「吐き気」が現れる人もいます。吐き気がつらいときの対処法を紹介します。
負担のない姿勢で椅子に座る
吐き気があるときは、まずはおなかに負担がかからない姿勢で椅子に座り、安静にして十分な休息をとりましょう。リラックスするためにゆっくりと深呼吸をしたり、ストレッチ、瞑想などのリラクゼーション法も有効です。
ストレスを軽減するためにリラックスする
ストレスを軽減するために、日常生活でリラックスできる時間を作りましょう。仕事や学校が終わり家に帰ったら、読書をしたりテレビを観たり、入浴時は湯船に長めに浸かって心身をリフレッシュさせましょう。また、休日は趣味や旅行、軽いスポーツなどを楽しんで気分転換するのもおすすめです。
医師に薬を処方してもらう
生活習慣の改善を続けても症状が落ち着かない場合は、内服薬を使用するのも効果的です。薬物療法では、症状・過敏性腸症候群のタイプなどに合わせて、一人ひとりに併せた治療薬が処方されます。
薬での治療は、消化管機能調整薬と呼ばれる腸の運動を調整する薬や、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌)など生体にとって有用な菌を含んだ製剤を使用します。また、過敏性腸症候群によってうつ症状が出ている場合には、ストレス緩和のために抗うつ薬や、軽い精神安定剤などを使用することもあります。
過敏性腸症候群の検査なら
過敏性腸症候群の症状は、大腸がんをはじめとしたさまざまな消化器疾患で生じるものと共通しています。病変がなく気質的な疾患ではないことを確認することで、はじめて過敏性腸症候群が疑われ、診断が可能になります。
こうしたことから、最初に大腸カメラ検査をおこない炎症などの気質的異常がないかを確かめる必要があります。気質的疾患の場合はできるだけ早期に適切な治療をおこなうことが不可欠な疾患が数多くあるため、症状や年齢、症状を起こすきっかけなどから強く過敏性腸症候群が疑われる場合も、大腸カメラ検査をおすすめしています。
当クリニックでは、グループで年間約2万件の内視鏡検査を行っている経験豊富な内視鏡専門医と、特殊光や拡大機能を有している最新の内視鏡システムの導入により、短時間で精度の高い検査が可能です。鎮静剤を使うことで苦痛のない検査を行うこともできますので、苦手意識がある方も安心してご相談ください。
まとめ
腹痛や腹部の膨張感、下痢や便秘などの便通の異常が長期間続いている場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
また、過敏性腸症候群の症状のなかには、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの重篤な病気と共通するものもあります。そのため、便秘や下痢を繰り返すなどの症状がある場合は、医療機関を受診し大腸カメラ検査を受け、ほかの病気と鑑別してもらうことが重要です。
過敏性腸症候群は命に関わるような危険性はありませんが、患者様のQOLを損ねてしまう病気ですので、お早めに当クリニックにご相談ください。
秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、苦痛の少ない大腸カメラ検査を受診していただけます。特殊光や拡大機能を有している最新の内視鏡システムと鎮静剤を用いて検査を行っているため、これまでの検査よりも短時間で病変を発見でき、苦痛の軽減を実現しております。
また、大腸の検査では内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併症に対して、関連病院で24時間365日対応していますので、安心してご相談ください。
当クリニックは秋葉原駅から徒歩1分の場所に立地しています。診察時間も土曜日・日曜日にも対応しておりますので、ご都合の良い日にお越しください。
ご予約はWEBで24時間受け付けておりますので、来院の際はご利用ください。
電話でのご予約も9〜17時で承っています。
施設紹介
東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 足立区院 >>
ホームページ https://www.senju-ge.jp/
電話番号 03-3882-7149
住所 東京都足立区千住3-74 第2白亜ビル1階
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
14:00~17:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ |
※予約検査のみ
祝日のみ休診
JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分
施設紹介
秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院 >>
ホームページ https://www.akihabara-naishikyo.com/
電話番号 03-5284-8230
住所 東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原ビル9階
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
14:00~17:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ |
※予約検査のみ
祝日のみ休診
JR秋葉原駅より徒歩1分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅より徒歩1分、つくばエクスプレス秋葉原駅より徒歩1分
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住所 東京都足立区千住2-19
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