「しっかり寝たのに、なぜか眠気が抜けない」そんな経験はありませんか?
- 朝起きても頭が重い
- 日中に集中力が続かない
- 夜も寝つきが悪い気がする
これらは単なる寝不足ではなく、体の不調が関係していることがあります。
特に胃や腸などの消化器は、睡眠の質と密接につながっています。
この記事では「寝ても眠い原因」と「胃腸と睡眠の関係」、さらに「当院でできる検査・治療」について詳しく解説します。
読んでいただくことで「眠気の正体」を理解し、安心して改善に取り組めるヒントが得られるでしょう。
寝ても眠いと感じる理由
「たっぷり眠ったはずなのに朝からスッキリしない…」
「日中も眠くて仕事や勉強に集中できない…」
こうした悩みは多くの方が経験するものです。
一般的には「睡眠不足」と片づけられがちですが、実際には 睡眠の質や体の不調が深く関係しているケースが少なくありません。 特に、消化器の不調や腸内環境の乱れがあると、 眠りの深さや休息感に大きな影響を及ぼします。
睡眠は単なる「休む時間」ではなく、体の修復とエネルギー補給のプロセスです。
夜間に深い眠りがとれなければ、疲労物質の分解やホルモン分泌、
脳や内臓のメンテナンスが不十分となり、翌日まで疲労感を引きずってしまいます。
また、ストレス・生活習慣・栄養状態といった要素も睡眠の質を左右します。
つまり、「寝ても眠い」という状態は、
体が発しているSOSサインである可能性が高いのです。
眠気が続く主な原因
1. 睡眠の質の低下
睡眠時間はしっかり確保しているのに、疲れが取れない――。
その背景には睡眠の質が低下している可能性があります。
浅い眠りが続くと、脳や体の休息が不十分となり、
翌日になっても疲労感が残りやすくなります。
ストレス、運動不足、生活リズムの乱れなどは、
深い眠り(ノンレム睡眠)を妨げる大きな要因です。
例えば、寝る直前までスマートフォンを見たり、
夜遅くにカフェインを摂取したりすると、
入眠のリズムが崩れ、結果的に眠りが浅くなります。
この状態が慢性的に続けば、
「寝ても寝ても眠い」と感じるのは自然なことです。
また、胃の不調によっても睡眠の質は影響を受けます。
胃が痛くて眠れないケースもあり、
これは消化器トラブルが睡眠を妨げている典型例です。
気になる方は 胃が痛くて眠れない原因はこちら を参考にしてください。
2. 睡眠時無呼吸症候群
「いびきがうるさいと家族に言われる」
「夜中に何度も目が覚める」
そんな方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
呼吸が繰り返し中断されることで血中の酸素が不足し、深い眠りに入ることができなくなります。
その結果、日中の強い眠気や集中力の低下、頭痛、倦怠感などを引き起こします。
特に男性や中高年の方、肥満気味の方に多く見られますが、女性や若年層でも発症するケースがあります。
放置すると高血圧や心疾患のリスクを高めるため、注意が必要です。
「しっかり眠ったはずなのに眠気が強い」「朝起きたときに頭が重い」と感じる場合は、
呼吸のトラブルが隠れているかもしれません。
生活習慣の見直しや専門的な検査を受けることが改善の第一歩となります。
3. 鉄分・ビタミン不足
体がだるい、朝から頭が働かない、日中に強い眠気を感じる――。
その背景には鉄分やビタミン不足が潜んでいることがあります。
鉄分は酸素を体中に運ぶために欠かせない栄養素です。
不足すると脳や筋肉に十分な酸素が届かず、
倦怠感や集中力の低下、強い眠気が生じやすくなります。
特に女性は月経によって鉄分を失いやすいため、貧血と眠気が結びつきやすいといわれています。
また、ビタミンB群はエネルギー代謝を助ける働きがあり、睡眠リズムにも関与しています。
不足すると疲れやすくなり、睡眠をとっても体が回復しづらくなるのです。
食生活が偏っていたり、無理なダイエットをしていたりすると、
鉄分やビタミンが不足しがちになります。
日々の食事に赤身肉・魚・緑黄色野菜・海藻類を取り入れることが、眠気改善への近道です。
4. 胃腸の不調
胃腸の働きが弱まると、食べ物の消化や栄養の吸収がスムーズに行われなくなります。
その結果、体全体がエネルギー不足となり、慢性的な眠気につながるのです。
特に腸内環境が乱れている場合、睡眠ホルモンの材料となるセロトニンが十分に作られなくなります。
セロトニンが不足すると、夜のメラトニン分泌も減少し、眠りが浅くなりやすくなります。
「夜しっかり寝たはずなのにスッキリしない」
「昼間にどうしても眠気が強くなる」
こうした症状は、腸の状態が関係している可能性があります。
実際に、腸の健康と睡眠の質には密接な関係があることが研究で明らかになっています。
詳しく知りたい方は 腸内環境と睡眠の関係|腸脳相関とセロトニンの秘密 をご覧ください。
さらに、腸の不調が眠気に直結する仕組みについても紹介しています。
→ 腸が悪いと眠くなる?眠気と腸内環境の意外な関係とは
胃腸と睡眠の関係
睡眠と胃腸の健康は、一見別の問題のように思われがちですが、実は深く結びついています。
この仕組みを理解することで、「寝ても眠い」原因が見えてきます。
腸内環境とホルモンの関係
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、神経やホルモンの働きに影響を与えています。
腸内で作られるセロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となります。
腸内環境が乱れるとセロトニンが不足し、眠りのリズムが乱れてしまうのです。
胃の不調が眠りに与える影響
胃炎や逆流性食道炎などで胃の調子が悪いと、横になったときに胸やけや痛みを感じることがあります。
その結果、夜中に何度も目が覚めたり、寝つきが悪くなったりして、睡眠の質が低下します。
特に胃が痛くて眠れないという方は、消化器の病気が背景にあるかもしれません。
詳しくは 胃が痛くて眠れない原因と対策 をご覧ください。
腸脳相関による影響
腸と脳は双方向に情報をやり取りしており、この仕組みを腸脳相関と呼びます。
腸内環境が乱れると自律神経やホルモン分泌にも影響が及び、結果として睡眠の質が悪化することがあるのです。
つまり、「胃腸の状態を整えること」は、眠気改善に欠かせないアプローチのひとつです。
日常生活でできる改善策
「寝ても眠い…」と感じるとき、生活習慣を整えることが改善への第一歩となります。
ここでは今日から取り入れられる具体的な工夫を紹介します。
規則正しい生活リズムを整える
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけましょう。
体内時計が安定し、眠りのリズムが自然に整いやすくなります。
食事の工夫
就寝前の heavy meal(脂っこい食事)やアルコールは、消化器に負担をかけて眠りを浅くします。
夕食は寝る3時間前までに済ませ、消化にやさしいメニューを選ぶことが大切です。
腸内環境を整える
ヨーグルト、納豆、キムチなどの発酵食品や食物繊維を意識して摂りましょう。
腸内環境が整うとセロトニンが作られやすくなり、睡眠の質向上にもつながります。
ストレスマネジメント
ストレスは自律神経を乱し、眠りを浅くする原因になります。
軽い運動、深呼吸、アロマなど、自分に合ったリラックス方法を取り入れましょう。
適度な運動
日中に体を動かすことで睡眠の深さが増し、朝の目覚めもスッキリします。
激しい運動よりも、ウォーキングやストレッチなど無理なく続けられる運動が効果的です。
当院での診療の流れ
「寝ても眠い」という症状が続く場合、消化器の不調が隠れていることがあります。
当院では、胃や腸の状態を詳しく調べるために内視鏡検査を行い、胃炎や腸内環境の乱れを正確に診断します。
診察とカウンセリング
まずは症状や生活習慣について丁寧にお伺いします。
そのうえで必要に応じて血液検査や画像検査を行い、眠気の背景にある要因を見極めます。
内視鏡検査
胃カメラ・大腸カメラを用いて、胃腸の状態を直接観察します。
粘膜の炎症やポリープ、逆流の有無などを確認できるため、根本的な原因解明につながります。
治療と生活指導
結果に応じて、お薬の処方や生活改善のアドバイスを行います。
消化器の状態を整えることで、睡眠の質や日中のパフォーマンス改善を目指します。
当院では日曜日の内視鏡検査にも対応しているため、平日は忙しくて受診が難しい方でも安心です。
無理なく検査を受けられる体制を整えています。
まとめ
「寝ても眠い」と感じるとき、その背景には単なる寝不足ではなく、
睡眠の質の低下・睡眠時無呼吸症候群・栄養不足・胃腸の不調などが潜んでいます。
特に胃腸の健康は睡眠と深く関わっており、腸内環境の乱れは眠気の一因になります。
そのため、生活習慣の見直しとあわせて、専門的な検査や治療を受けることが大切です。
秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック 千代田区院では、
消化器の不調に対して内視鏡検査を行い、根本からの改善を目指します。
「眠気が続いて不安」「胃腸の調子も気になる」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
正しく原因を知り、体の声に耳を傾けることで、
より快適な毎日と健やかな眠りを取り戻すことができます。
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(受付時間:9:00〜17:00)
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