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腸が悪いと眠くなる?眠気と腸内環境の意外な関係とは

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「最近、しっかり寝たはずなのに日中に眠くなる」「仕事中に集中できず、ついウトウトしてしまう」そんな経験はありませんか?

睡眠不足や疲れのせいにしてしまいがちですが、実は“腸の状態”が関係している可能性があるのをご存じでしょうか。

腸は食べ物を消化・吸収するだけでなく、体内の免疫やホルモン、自律神経にまで影響を与える“全身の調子を整える要”のような存在です。

近年では、腸が脳と深くつながっていることから「第二の脳」とも呼ばれています。

本記事では、「腸が悪いと眠くなる理由」を医学的な観点からやさしく解説し、眠気やだるさを改善するために知っておきたい腸内環境の知識をお届けします。

さらに、腸のセルフチェック方法や生活改善のポイント、必要に応じた内視鏡検査についても具体的にご紹介します。

「腸活って実際どうなの?」「眠気の原因がわからないまま毎日がつらい」そんな方は、ぜひ参考にしてください。

きっと、明日の目覚めが少し軽くなるヒントが見つかるはずです。

腸と眠気のメカニズム|なぜ腸が悪いと眠くなるのか

栄養が吸収されないと、エネルギーが足りなくなる

腸の働きが低下すると、食べ物から得られる栄養素が十分に吸収されなくなります。

特に、ビタミンB群や鉄分、マグネシウムといった栄養素は、代謝や神経伝達に関わる大切な役割を担っています。

これらが不足すると、身体はエネルギー不足の状態に陥り、結果として強い眠気やだるさを感じやすくなるのです。

セロトニン不足がメラトニン不足に影響する

腸では、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が約90%以上作られていることをご存じでしょうか?

セロトニンは日中の精神安定や集中力に関わるほか、夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」の材料になります。

腸内環境が乱れ、セロトニンの分泌が減ると、メラトニンが十分に作られず、睡眠の質が落ちることになります。

その結果、夜間にしっかり休めず、日中の眠気につながってしまうのです。

腸の炎症や不調で自律神経が乱れる

腸と脳は「腸脳相関」と呼ばれる密接なつながりを持っています。

腸が慢性的に炎症を起こしたり、便秘や下痢が続くと、自律神経のバランスが崩れ、交感神経・副交感神経の切り替えもうまくいかなくなります。

そのため、日中でも身体がリラックス状態に傾き、活動的になれずに眠気を感じる…という悪循環に陥るケースもあります。

腸内フローラの乱れと炎症物質の関係

腸内には100兆個以上の腸内細菌が存在し、これらのバランスが健康に深く関わっています。

この腸内フローラが乱れると、有害な菌が優勢になり、「リポ多糖(LPS)」などの炎症物質が血液中に漏れ出すリスクが高まります。

それが脳に届くと、神経の働きを鈍らせ、「ぼんやりする」「眠い」などの症状を引き起こす可能性があるのです。

「なんとなくだるい」症状は腸が原因かもしれない

このように、腸の不調は睡眠に関わる複数の仕組みに影響を及ぼしています。

「最近ずっと眠いけど、夜はなかなか寝つけない」「午前中は特に頭がぼーっとする」

そんな場合は、腸からのサインかもしれません。

  • エネルギー不足 → 身体が重く眠気が出る
  • セロトニン不足 → メラトニン低下で睡眠の質が悪化
  • 自律神経の乱れ → 活動と休息の切り替えがうまくいかない
  • 炎症物質が脳へ → 神経伝達の低下でぼんやり感

これらが複合的に絡み合って、腸と眠気には深い関係があるのです。

腸内環境と自律神経・ホルモンの密接な関係

「第二の脳」と呼ばれる腸のすごさ

腸には「腸管神経系(ENS)」と呼ばれる神経ネットワークがあり、これは脳に次いで神経細胞が多い場所です。

この腸管神経系は、脳と連携しながら自律神経やホルモンバランスの調整に関わるため、「第二の脳」と呼ばれています。

つまり腸の状態は、睡眠・感情・集中力など、精神面にまで影響を及ぼしているのです。

自律神経と腸の双方向コミュニケーション

交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできていると、腸の動きも良好に保たれます。

しかし、腸がストレスや便秘・下痢などの影響で炎症を起こしていると、自律神経のバランスも乱れやすくなります。

この乱れによって、身体が常に緊張状態になったり、逆に活動意欲が湧かない状態に陥ることも。

眠気や集中力の低下が続く人は、まず自律神経を整えるために腸を見直すことがカギとなります。

ホルモンの材料も腸が左右する

セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から作られますが、このトリプトファンの吸収も腸で行われます。

腸の粘膜が炎症を起こしていたり、腸内細菌のバランスが悪いと、必要な栄養素が吸収されにくくなり、ホルモンの生成にも影響を及ぼします。

また、ビタミンB6やマグネシウムといった微量栄養素も、セロトニン合成に不可欠です。

これらは野菜やナッツ、海藻類などから摂取され、腸でしっかり吸収されることで効果を発揮します。

セロトニン→メラトニン→睡眠の流れ

セロトニンが日中にしっかり分泌されると、夜間にはその一部が「メラトニン」に変換され、眠気を誘導します。

この流れは体内時計の調整にも関わっており、深くて質の高い睡眠を得るために不可欠です。

このため「朝の日光浴+腸内環境改善」のセットが、質の良い睡眠を得るうえで非常に重要なのです。

ストレスに強くなる腸づくりを

ストレスによって腸の動きが悪くなることはよく知られていますが、逆に腸を整えることでストレスに対する耐性も高まります。

腸が健やかであれば、セロトニンの分泌がスムーズに行われ、心の安定感も保たれやすくなります。

結果として、ストレスに負けにくい体と心をつくることができるのです。

このように、腸内環境は「自律神経」「ホルモン」「ストレス耐性」など多方面に影響を及ぼし、

日中の眠気・疲労感とも深くつながっていることがわかります。

眠気と食生活の関係|腸内環境を整えるための食事法

食べるもので腸が変わる

腸内環境は日々の食生活によって大きく左右されます。

実際、便秘や下痢、ガスがたまりやすいといった不調は、何を食べているかによって改善したり悪化したりします。

「お腹が重い」「昼間に眠くなる」といった症状がある方は、まず食生活を見直すことが有効です。

腸のために摂りたい3つの栄養素

腸内環境を整えるために注目したい栄養素は以下の3つです。

  • 食物繊維:野菜、海藻、きのこ、雑穀、豆類などに豊富。腸内の善玉菌のエサになり、腸の動きを活性化します。
  • 発酵食品:ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、キムチ、納豆など。乳酸菌や酵母が腸内フローラを整える助けになります。
  • オリゴ糖:バナナ、大豆、玉ねぎ、ごぼうなどに含まれ、ビフィズス菌の増殖を助ける働きがあります。

避けたい食習慣と食品

腸にとってマイナスになりやすい食品もあります。以下のような食習慣は見直しましょう。

  • 高脂肪・高糖質の食事(ファストフード、スナック菓子など)
  • 過剰なアルコールやカフェイン摂取
  • 加工食品や添加物の多い食事
  • 水分不足、朝食抜きの習慣

これらは腸内の悪玉菌を増やしたり、腸の動きを鈍らせたりする要因になります。

「腸活」朝食のおすすめ例

朝食は腸を目覚めさせ、1日のリズムを整えるうえで大切な時間です。

腸活におすすめの朝食例をご紹介します。

メニュー ポイント
玄米ごはん+味噌汁+納豆+青菜のおひたし 発酵食品+食物繊維をバランス良く摂れる和定食
プレーンヨーグルト+バナナ+くるみ+ハチミツ 乳酸菌+オリゴ糖+ビタミンB群で腸と脳をサポート
オートミール+豆乳+きなこ+ドライフルーツ 植物性たんぱくと食物繊維を手軽に摂取

水分補給も腸活のカギ

意外と見落とされがちなのが、水分の摂取です。

水分が不足すると便が硬くなり、腸の動きが鈍ってしまいます。

起床後すぐのコップ1杯の白湯、日中のこまめな水分補給を意識するだけで、腸のコンディションが改善することもあります。

ゆっくり噛むことの重要性

早食いは胃腸に大きな負担をかけます。しっかり咀嚼することで消化吸収がスムーズになり、

腸内のガスや張り、眠気の軽減にもつながります。

また、咀嚼によって脳の覚醒も促されるため、朝から頭がシャキッとしやすくなるのもメリットです。

日々の食習慣が腸を整え、結果として眠気や疲労感にも良い影響を与えるのです。

腸内環境のセルフチェックと改善アクション

「自分の腸って健康?」まずはセルフチェックから

腸の不調は見た目では分かりづらいため、気づかないうちに不調を抱えているケースも少なくありません。

以下のような症状がある場合、腸内環境が乱れている可能性があります。

  • 便秘や下痢を繰り返す
  • お腹が張りやすい、ガスがたまりやすい
  • 便が臭い、色が黒っぽい・白っぽい
  • 肌荒れが続いている
  • イライラや落ち込みが増えた
  • 甘いものや脂っこいものが無性に食べたくなる
  • 寝ても眠い・日中にだるさがある

3つ以上当てはまる場合は、腸内環境の乱れを疑ってみましょう。

腸にやさしい生活習慣とは

腸を元気にするためには、食事だけでなく生活習慣の見直しも重要です。

  • 朝起きたら日光を浴びる:体内時計を整え、セロトニンの分泌が促されます。
  • 寝る2時間前にはスマホ・PCを控える:メラトニンの分泌を妨げないための工夫です。
  • 毎日同じ時間に食事・排便をする:腸のリズムを整えます。
  • ぬるめのお風呂で副交感神経を優位に:腸の動きが活発になります。
  • 軽いウォーキングやストレッチ:血流と腸の蠕動運動をサポートします。

睡眠と腸の“ゴールデンタイム”を合わせる

腸は夜間に活動が落ち着き、朝方から蠕動運動が活発になります。

この自然なリズムに合わせるためには、「夜早めに寝て、朝スッキリ起きる」ことが基本です。

生活リズムが乱れていると、腸も眠れず、翌日の不調や眠気に直結します。

「腸を整えれば眠気もスッキリ」は本当だった

腸内環境が整うと、セロトニン・メラトニンの生成がスムーズになり、睡眠の質が自然と上がります。

日中も脳が活性化され、頭がクリアになりやすくなります。

「最近なんとなくやる気が出ない」「眠気がつらい」という方は、まずは腸からのアプローチを始めてみてはいかがでしょうか。

それでも症状が続く場合は

生活習慣を整えてもなかなか改善しない場合は、機能性の腸疾患や大腸の病変が潜んでいる可能性もあります。

その場合は、医療機関での専門的な検査が安心・確実です。

次章では、どのような検査で腸の状態がわかるのかをご紹介します。

症状が続くときに考えたい検査の選択肢

腸内環境の不調には「大腸カメラ検査」という選択

便秘や下痢、ガスが溜まりやすい、眠気やだるさが取れない…こうした症状が長期間続く場合、腸内フローラの乱れだけでなく、

大腸に炎症やポリープ、早期のがん病変が隠れていることもあります。

そうしたリスクを確実に把握するために有効なのが、「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」です。

大腸カメラでわかること

大腸カメラでは以下のような病気の早期発見・診断が可能です。

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 過敏性腸症候群(IBS)
  • 潰瘍性大腸炎・クローン病
  • 虚血性腸炎

とくに便潜血検査で陽性になった場合や、家族に大腸がんの既往がある方は、一度検査を受けておくことが安心です。

当院の内視鏡検査の特徴

当院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸カメラを提供しています。

検査中は眠っているような状態で受けられるため、不安や恐怖感も最小限に抑えられます。

また、検査前の下剤処理に不安を感じる方も、院内下剤スペースや、モーニング大腸カメラ検査の活用で、快適に受けていただくことが可能です。

お仕事前にも便利!モーニング大腸カメラ対応

モーニング大腸カメラ検査

検査をもっと身近に|マンガでのご紹介も

「大腸カメラって怖そう」「実際どんなことをするの?」と不安な方に向けて、

当院では、検査の流れをマンガでわかりやすく解説したページもご用意しています。

初めての方も安心!マンガでわかる大腸内視鏡検査

マンガでわかる大腸内視鏡検査

眠気が取れない、その背景にある“腸の声”に耳を傾けて

長引く眠気やだるさは、体が発する小さなSOSの可能性があります。

腸の健康状態は検査でしか見えない部分も多く、専門的な診断が重要です。

「年齢的にそろそろ検査を…」「家族に大腸がんの人がいた」そんな方も、安心して受けられる体制を整えています。

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックのご案内

眠っている間に受けられる内視鏡検査を提供

当院は「胃と大腸、肛門の専門クリニック」として、内視鏡による正確な診断と安心できる医療の提供を心がけています。

大腸カメラ検査・胃カメラ検査ともに、鎮静剤を使用した眠っている間の検査に対応しています。

検査の不安を感じやすい方も、リラックスして受けていただける環境を整えております。

秋葉原駅から徒歩1分の好立地

JR「秋葉原駅」昭和通り口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」1番出口すぐの場所にございます。

通勤前・お仕事帰りの方にも便利な立地で、土日診療にも対応しております。

専門医による丁寧な診療

当院では、消化器内視鏡学会認定の専門医が検査・診察を担当しています。

小さな不調のご相談から、定期的な検査まで、幅広く対応いたします。

当院の診療内容

  • 胃カメラ・大腸カメラ(内視鏡検査)
  • 便秘・下痢・腹痛などの消化器症状
  • 血便・お尻の違和感・肛門の症状
  • ピロリ菌検査・除菌治療
  • 人間ドック・健診で指摘された異常の再検査

24時間WEB予約・LINE予約にも対応

忙しい方のために、24時間WEB予約や、

LINE予約もご利用いただけます。

初診の方もご予約のうえ、安心してご来院ください。

検査だけでなく「相談しやすいクリニック」をめざして

「検査まではちょっと勇気が出ない」「まずは話を聞いてほしい」そんな方も歓迎です。

ご自身の腸の状態を知ることは、これからの健康を守る大きな一歩になります。

腸の不調と眠気の関係に気づいた今、ぜひこの機会に内視鏡検査や専門医の診察をご検討ください。

まとめ|腸を整え、すっきりと目覚める毎日へ

「日中の眠気が取れない」「なんとなくずっとだるい」その不調、もしかすると腸からのサインかもしれません。

腸内環境は、ただの消化器官という枠を超え、ホルモン・自律神経・精神のバランスにまで影響を与える重要な存在です。

腸が整うことで、セロトニンとメラトニンのリズムが正常化し、睡眠の質が高まり、翌日の活動がスムーズになる。

まさに「腸から整える健康習慣」が、毎日の活力を作り出すカギとなります。

食生活の見直しや生活リズムの改善で効果を感じられることも多いですが、

症状が続いたり、年齢的な不安がある方には専門医の診察や検査もご検討ください。

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、消化器専門外来を通じて、腸の不調や慢性的な眠気の原因を丁寧に調べてまいります。

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