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あなたも気づいてない?便秘が引き起こす意外なリスクとすぐできる対策

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「なんとなく毎日すっきりしない」「出ても少ししか出ない」「便が硬くて排便が大変」。こうした小さなサインを放置していませんか?

便秘はよくある不調のひとつですが、放っておくと健康にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。特に中高年の方や、デスクワーク中心の生活を送る方にとって、便秘は単なる「不快な症状」にとどまらないリスクとなりうるのです。

本記事では、便秘によって引き起こされる意外な健康リスクと、すぐに実践できる改善策、そして必要に応じて受けられる医療機関での対処法まで、丁寧に解説していきます。

1章 便秘とは?|自覚しづらい“日常の異常”

1-1 便秘の定義は人によって違う

実は「便秘」という言葉に明確な定義はなく、何日出なければ便秘とされるかは個人差があります。一般的には「3日以上排便がない」もしくは「毎日出ていても残便感がある」といった状態を指します。

1-2 便秘の種類はさまざま

便秘には、大きく分けて以下の種類があります:

  • 機能性便秘:腸の動きが鈍くなることで起こる
  • 器質性便秘:大腸がんや腸閉塞など物理的な障害によるもの
  • 薬剤性便秘:服薬の副作用によって生じる
  • 症候性便秘:他の病気に伴って現れる

特に多いのが「機能性便秘」で、生活習慣の乱れや加齢により腸の動きが低下し、排便が滞ってしまうケースです。

2章 便秘の原因を見極める|日々の生活にヒントあり

2-1 食生活と水分摂取のバランス

食物繊維不足は便秘の大きな要因です。しかし、食物繊維を摂っているのに改善しないという方も少なくありません。これは、水分摂取が不足しているため、腸内で便が硬くなってしまうからです。

2-2 運動不足と筋力の低下

腹筋が弱くなると、排便時のいきみがうまくいかなくなります。特に高齢者や長時間座りっぱなしのデスクワーカーでは、この影響が大きくなります。

2-3 ストレスと自律神経の乱れ

意外にも、心の状態と便秘は密接に関係しています。ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、腸の動きが悪くなり、便秘が起こりやすくなるのです。

2-4 不規則な生活と排便習慣の乱れ

朝食を抜いたり、排便のタイミングを逃したりしていると、体内のリズムが崩れてしまい、腸の働きにも影響が出ます。

詳しい便秘の原因や改善法については、以下のページでも解説しています。

▶ 便秘について詳しくはこちら

3章 便秘が引き起こすリスク|見逃せない身体のSOS

3-1 お腹の張り・膨満感

便秘が続くと腸内にガスが溜まり、お腹の張りや膨満感が起こります。これにより食欲不振や吐き気、集中力の低下など、日常生活にも影響を及ぼします。

3-2 痔などの肛門トラブル

硬くなった便を排出するためにいきむことが多くなると、お尻に大きな負担がかかります。その結果、いぼ痔や切れ痔などのトラブルにつながることがあります。

3-3 肌荒れや免疫力の低下

便秘によって腸内環境が悪化すると、有害物質が体内に再吸収されやすくなり、肌荒れや吹き出物の原因になることもあります。また、免疫力にも悪影響があるといわれています。

3-4 慢性化によるQOL(生活の質)の低下

便秘が慢性化すると、日々の快適さが損なわれ、イライラや不眠、集中力の低下などに発展することがあります。排便ができないことによるストレスも、さらなる悪循環を生む原因となります。

4章 自宅でできる便秘対策|習慣化がカギ

4-1 毎朝コップ1杯の水を飲む

起床後すぐに常温の水を飲むことで、腸を刺激し排便を促す効果が期待できます。冷たい水ではなく、ぬるめの水がより効果的です。

4-2 食物繊維と発酵食品を意識的に摂取

野菜、果物、海藻、きのこ類に含まれる食物繊維と、ヨーグルトや納豆などの発酵食品をバランスよく摂取することで、腸内環境が整い便秘の改善につながります。

4-3 ストレッチやウォーキングなど軽い運動

腸の動きは筋肉によって助けられています。軽い運動を習慣にすることで、腸の蠕動運動が促進され、便通が改善しやすくなります。

4-4 排便習慣を整える

トイレに行きたくなったタイミングを逃さず、なるべく毎日同じ時間にトイレに座る習慣をつけましょう。たとえ出なくても、「排便の時間」を身体に覚えさせることが大切です。

4-5 水分はこまめにとる

水分不足は便の硬さに直結します。1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水を飲むことを心がけましょう。特にカフェインやアルコールは利尿作用があるため、水分とはカウントしないように注意が必要です。

一方で、便秘と反対に「下痢が続く」「軟便が止まらない」などの症状も腸の異常のサインかもしれません。

▶ 下痢が気になる方はこちら

5章 医療機関での便秘診療|自己流で改善しないなら専門医へ

5-1 便秘外来での診療内容とは?

市販薬や食生活の改善でも便秘が続く場合、医療機関での受診が重要です。消化器内科などの便秘専門外来では、症状の経過や排便習慣、生活背景などを丁寧にヒアリングし、患者さんそれぞれに合わせた治療方針を提案します。

5-2 薬物治療と生活習慣のアドバイス

便秘の状態に応じて、便を柔らかくする薬や腸を刺激する薬、腸内細菌を整える薬などを処方されることがあります。加えて、専門医による食事・水分摂取・運動・睡眠など生活習慣の指導が行われ、根本改善をめざします。

5-3 内視鏡検査でわかること

便秘が長引く場合、便潜血の有無や大腸の狭窄・ポリープ・がんなどを調べるために、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)がすすめられることがあります。内視鏡を使って大腸全体の状態を直接確認することで、隠れた原因の特定が可能になります。

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5-4 便潜血が見つかった場合は?

健康診断などで「便潜血検査陽性」となった場合も、速やかに医療機関を受診すべきタイミングです。出血の原因として大腸ポリープや炎症、がんなどが隠れている可能性があるため、内視鏡による精密検査がすすめられます。

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6章 まとめ|便秘は放置せず、早めの対策と相談を

便秘は多くの方にとって身近な症状ですが、その背景には食生活・生活リズム・ストレス・筋力低下など、さまざまな要因が関わっています。

「いつものこと」と軽く考えず、体からのサインとして正しく受け止め、早めに対策を講じることが大切です。とくに、痛みや違和感がある場合、自己流の改善ではなく、専門の医師の診断とアドバイスを受けることで、より安心して過ごすことができるでしょう。

当院では、便秘に対する診療・アドバイス・検査を総合的に提供しています。患者様の体質や生活背景を踏まえ、最適な治療法をご提案いたします。

どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。


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秋葉原・胃と大腸、お尻の内視鏡クリニック 千代田区院
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