アキバ内視鏡お困りQ＆A

「お尻のまわりにやわらかい突起ができて気になる」
「見た目が気になって相談しづらい」
そんな悩みを抱える方の中には、スキンタグと呼ばれる皮膚の変化が原因となっているケースがあります。

スキンタグは良性であることが多いものの、便秘・摩擦・炎症の後遺症など日常生活のなかで誰にでも生じうるものです。

本記事では、スキンタグの基礎知識から原因・セルフケア・相談のタイミングまで、専門的な視点を交えてわかりやすく解説していきます。

1章　スキンタグとは？｜特徴と見た目の変化

1-1　皮膚が柔らかく垂れたような突起

スキンタグは、皮膚が伸びて柔らかく小さな膨らみとなった状態で、肛門のまわりやお尻のしわの部分などに見られます。

イボやできものと混同されがちですが、基本的には皮膚のたるみの一種であり、良性のものがほとんどです。

1-2　誰でもできる可能性がある皮膚の変化

男女問わず、年齢とともに皮膚のハリが弱まったり、過去の炎症や便秘による圧迫などが繰り返されることで、スキンタグが形成されることがあります。

肛門周囲の皮膚はデリケートで刺激を受けやすいため、長時間の座位や排便時の強い力みなどが原因になりやすい点も特徴です。

2章　スキンタグができる原因とは？

2-1　慢性的な摩擦や刺激が主な原因

スキンタグの主な原因は、皮膚への物理的な刺激です。

• 長時間座りっぱなしの生活
• 便秘による排便時のいきみ
• トイレットペーパーでの強い拭き取り
• 下着や衣類との摩擦

これらが繰り返されることで皮膚が引き延ばされ、時間とともにたるみとして残るようになります。

2-2　炎症や痔の治癒後にもスキンタグが残る

痔核など肛門周囲の炎症が治癒したあと、皮膚が余って残ることがあります。

こうしたスキンタグは、急性の炎症が落ち着いたあとに現れるため、本人も気づきにくいことがあります。

2-3　ホルモンや加齢による皮膚のゆるみも

加齢によるコラーゲンの減少や、出産後の女性ホルモンの変化によっても皮膚の柔らかさが増し、肛門まわりのたるみとして現れることがあります。

3章　スキンタグによる影響｜放置しても問題ない？

3-1　痛みは少ないが違和感や不安の原因に

スキンタグは基本的に良性の皮膚変化として扱われ、痛み・出血・かゆみなどの症状を伴わないことが多いです。

ただし、排便後に拭きにくい、見た目が気になるといった日常の違和感を訴える方も少なくありません。

3-2　放置するとサイズが大きくなるケースも

スキンタグ自体はすぐに悪化するものではありませんが、摩擦や力みによって徐々にサイズが大きくなる場合があります。

3-3　「痔と間違われる」精神的ストレスにも

見た目の印象から痔や腫瘍と誤解され、不安を抱えて来院される方もいます。

実際には良性であることが多いため、医師による診察で正確に判断することが安心につながります。

3章　スキンタグによる影響｜放置しても問題ない？

3-1　痛みは少ないが違和感や不安の原因に

スキンタグは基本的に痛み・出血・かゆみなどの症状を伴わないことが多く、医学的には良性の皮膚変化として扱われます。

しかし、「触れると気になる」「排便後に拭きにくい」「見た目が気になる」といった日常生活上の違和感や不快感を訴える方も少なくありません。

3-2　放置するとサイズが大きくなるケースも

スキンタグ自体はすぐに悪化するものではありませんが、摩擦が続いたり排便で繰り返し力むことがあると、徐々にサイズが大きくなる場合があります。

また、炎症が残っていたり、痔核と併存しているケースでは、症状の悪化につながることもあるため注意が必要です。

3-3　「痔と間違われる」精神的ストレスにも

見た目の印象から「痔が再発したのでは？」「腫瘍ではないか？」と誤解や不安を抱えて来院される方も多くいます。

実際には良性であることがほとんどですが、医師による視診・触診で正確な診断を受けることで安心につながります。

4章　スキンタグのセルフケアと予防法

4-1　まずは肛門まわりの清潔を保つ

スキンタグがある方や、できやすい体質の方は、肛門まわりを常に清潔に保つことが大切です。

排便後はごしごし拭かず、やさしく洗う・ぬるま湯で流すなど、刺激を避けたケアを心がけましょう。

4-2　便通の安定も予防につながる

スキンタグの原因となる便秘やいきみを防ぐためには、腸内環境を整える生活習慣が重要です。

• 発酵食品や食物繊維を意識して摂取する
• 水分をこまめにとる
• ストレスをためない
• 適度な運動を継続する

これらはすべてスキンタグだけでなく、お尻全体の健康を守るベースとなるケアでもあります。

4-3　女性に多いお悩みも我慢せずに相談を

とくに出産経験のある女性や長時間の座り仕事をしている方は、肛門周囲の違和感を抱えていても、相談しにくいという声も多くあります。

当院では、女性医師による肛門科診療も行っています。

5章　スキンタグの診察と治療方法について

5-1　診察では何をするの？

スキンタグの診察では、視診と触診で状態を確認します。

多くは痛みのない柔らかい突起ですが、他の肛門疾患（いぼ痔や裂肛）との区別が必要なため、必要に応じて肛門鏡や超音波などを用いた検査を行うこともあります。

5-2　除去が必要なケースとは

以下のようなケースでは、切除や処置が検討されます。

• サイズが大きくなり、下着とこすれてしまう
• 見た目が気になり、日常生活に支障がある
• 衛生面で困っている

除去は局所麻酔下での短時間の日帰り手術で行うことが多く、術後は数日で回復します。

5-3　関連情報もあわせてチェック

当院のホームページでは、スキンタグに関する詳しい説明を以下のページで掲載しています。

▶ スキンタグとは？原因や切除治療について詳しく見る

6章　まとめ｜お尻の違和感は気軽に相談を

スキンタグは、多くの場合病的ではなく良性の皮膚変化ですが、放置することで違和感が続いたり、サイズが大きくなるケースもあります。

「これって何？」「取らないとダメ？」と感じたときは、専門医による診察で正確な判断を受けることが安心につながります。

また、スキンタグは痔核や肛門周囲炎のあとに残ることもあるため、他の肛門疾患が隠れていないかを調べる機会としても大切です。

当院では、肛門疾患やお尻まわりの違和感に対して、プライバシーに配慮した丁寧な診療を行っています。

ご予約・ご相談はこちら

秋葉原駅徒歩1分の「秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニック」では、痔やスキンタグなどお尻の症状についても専門的に診療しています。

土日も診療対応しており、お忙しい方も安心してご相談いただけます。

千代田区院・24時間WEB予約

千代田区医院・LINEかんたん予約

お電話でのご予約も可能です
（受付時間：9:00〜17:00）