アキバ内視鏡お困りQ&A

小腸がんとは?特徴や初期症状、化学療法について詳しく解説

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「腹痛やお腹が張った感じがある」
「便に血が混じる」
「吐き気や嘔吐がある」

このような症状でお悩みの方は、小腸がんの可能性があります。

小腸がんは、消化器系のがんの中でも比較的珍しいがんであり、小腸の内壁の細胞が異常に増殖することによって発生します。初期症状はほかの腸疾患と間違えられやすいことがあり、がんが発見されたときにはすでに進行した状態であることがほとんどです。そのため、早期受診と早期治療が重要です。

この記事では、小腸がんの特徴や見逃されがちな初期症状、そして化学療法を含む治療方法について詳しく解説します。

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、患者様に苦痛の少ない内視鏡検査を受けていただけるよう、最大限の配慮を行っています。また、検査は内視鏡による検査・治療・手術の経験が豊富な内視鏡専門医が担当します。グループで年間約5,000件以上の内視鏡検査を行っており、内視鏡に特化したクリニックですので、安心してご相談ください。

さらに、当院では最新の内視鏡システムを導入しています。初期のがんは見逃しがちなため、質の高い診断をご希望の方は、当院の内視鏡検査をご利用ください。

当クリニックは、秋葉原駅から徒歩1分と通院しやすい立地にあります。診察時間も平日のほか、土曜日や日曜日も対応していますので、ぜひ検査を受診される際はご検討ください。

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小腸とは?

小腸とは長さ6メートルをこえる筋肉の管で、消化管全体の約80%を占めています。胃と大腸の間に位置し、十二指腸・空腸・回腸の3つに分類されます。

小腸の主な働きは、食物の消化と栄養素の吸収です。口から摂取した食物は胃で消化され粥状になります。粥状になった食物は、少しずつ十二指腸に送られ小腸で完全に消化され吸収されます。水分や塩類、ビタミン類、生成したアミノ酸、単糖類、脂肪、グリセロールが吸収され、吸収されなかったものや老廃物が大腸へと流れます。

十二指腸は小腸の始まりの部分で、太さが約5センチ程度、長さは約25〜30センチほどでちょうど指を12本横に並べたくらいのためこの名前で呼ばれています。

胃から出た食物は、幽門を通過して十二指腸に入ります。十二指腸は、上部、下行部、水平部、上行部の4つの区分に分かれており、それぞれが特徴のある機能を持っています。特に下行部は重要で、ここで胆管と膵管が合流し、消化に必要な膵液と胆汁が分泌される乳頭部が位置しています。十二指腸の先には、小腸の他の2つの部分、空腸と回腸が続きます。空腸は小腸の中間部分を形成し、回腸は小腸の最終部分として大腸につながっています。

小腸の内壁は、微細な突起である「絨毛(じゅうもう)」と「微絨毛(びじゅうもう)」によって表面積が大幅に増加しており、これによって栄養素の吸収効率が高まります。また、小腸は消化過程で重要なホルモンを分泌し、食物の消化や栄養素の吸収を調節する役割も担っています。

小腸がん(十二指腸がん、空腸がん、回腸がん)とは?

小腸がんは罹患率が比較的低いがんで、小腸に発生する腫瘍です。小腸がんのうち、およそ45%が十二指腸、35%が空腸、そして20%が回腸に発生するとされています。十二指腸がんは胃カメラ検査で、回腸の大腸に近い部分は大腸カメラ検査で早期発見が可能ですが、それ以外の部分は内視鏡による詳細な観察が難しいため早期発見できることはほとんどありません。

小腸がんは、腫瘍細胞の組織型診断によって、主に下記の4つに分類されます。

  • 神経内分泌腫瘍
  • 腺がん
  • 悪性リンパ腫
  • 肉腫(GIST、平滑筋肉種)

このうちもっとも多いのが神経内分泌腫瘍で、次に腺がんが多いとされています。神経内分泌腫瘍は小腸の粘膜に存在し、消化を助けるためのさまざまなホルモンを分泌している内分泌細胞から生じるがんです。さらに神経内分泌腫瘍は、神経内分泌腫瘍(NET)と悪性度がより高い神経内分泌がん(NEC)の2つに大きくわけられ、特徴や治療方法が大きく異なります。

小腸がんは、全がんのなかでも発症数が少ないがんで、年間新たに診断される人数は約3,200人ほどです。全消化管での悪性腫瘍のおよそ1〜3%、人口あたりの統計でも10万人あたり1〜2人の発生率です。

発症原因は明らかになっておらず、高脂肪の食事や、クローン病や潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患、家族性腺腫性ポリポーシスやリンチ症候群などの遺伝性疾患などがリスク要因としてあげられています。しかし、これらがなくても発症の可能性はあります。

症状

小腸がんは、早期の段階では無症状であることが多いです。がんが進行すると、腹痛や腹部満腹感、吐き気や嘔吐、がんからの出血に伴う貧血や血便などの症状が現れます。

十二指腸の奥より肛門側にがんがある場合、通常の内視鏡による観察が不可能であるため、小腸がんの早期発見は非常に困難とされています。そのため、多くの場合は、大腸がん検診にも入っている便潜血検査での陽性や上記の症状により受診して発見されますが、そのときにはすでにかなり進行している状態であることがほとんどです。

また、十二指腸にできたがんが進行すると、上記の症状のほか、がんが胆汁の出口を塞いでしまうことによる黄疸(おうだん)の症状が起こることもあります。

発症しやすい年齢

小腸がんが発症しやすい年齢は、一般に50歳代〜60歳代にもっとも多いといわれています。小腸は胃と大腸の間に存在するため、粘膜の再生が活発であり、腸内細菌も少ないためがんになりにくいといわれています。そのため、小腸がんは新陳代謝の衰えた高齢者の方に多くみられます。

診断方法

十二指腸がんは、胃カメラ検査で発見と組織採取による確定診断が可能です。また、回腸の大腸に近い部分は大腸カメラで観察・組織採取ができるため確定診断が可能です。

回腸の大部分や空腸のがんが疑われる場合には、カプセル内視鏡で観察ができますが、組織採取が行えないため確定診断ができません。そこで、バルーン型内視鏡による検査を行います。小腸粘膜の直接観察と組織採取が可能なため、確定診断につながります。

また、造影剤を用いたX線検査などを行うこともあります。これにより、小腸壁の肥厚や腫瘤の有無、狭窄(きょうさく)などの状態を確認でき、消化管以外のリンパ節腫脹(しゅちょう)や異常血管の有無も調べることができます。こうした検査結果を総合的に判断して診断します。

小腸がんのよくある初期症状

小腸がんは初期症状が現れないことが多く、進行するまでほとんど症状がありません。がんが進行し大きくなると下記のような症状が現れます。

  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 腹部満腹感
  • 貧血
  • 血便

出血量が多いと貧血を起こし、めまい、動悸、血圧低下、体重減少などを起こすこともあります。また、胆汁の出口付近である乳頭部にがんができると黄疸(おうだん)の症状を起こすなどが特徴的な症状です。

小腸がんの治療方法

小腸がんは基本的に手術が第一選択となりますが、稀な腫瘍であるため、十分な科学的根拠を基に確立されている治療法(標準治療)は存在しません。現時点でおこなわれる主な治療方法には、下記のようなものがあります。

外科手術

内視鏡的治療が困難であり、比較的進行した状態で発見されることが多いため、小腸がんは手術療法が選択されることが多い疾患です。がんが小腸とその周辺にとどまっている場合、外科手術で病変とその周囲のリンパ節を含めた腸管切除をおこなうのが基本です。

手術方法としてはお腹を大きく開ける開腹手術と小さな穴を開けておこなう腹腔鏡手術にわけられます。腫瘍が大きい場合や腹腔鏡手術ではリスクが高いと判断した場合は、開腹手術が選択されます。切除が難しい場合には小腸に直接胆管や胆のうをつなぐバイパス手術や、放射線療法、化学療法を行うこともあります。

内視鏡治療

一般的に小腸には内視鏡が入りにくいですが、がんが小さく、内視鏡の届く十二指腸にある場合は、内視鏡治療を用いて病変を切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)によって治療できる場合もあります。

化学療法

手術が難しい場合や、手術でがんが取りきれない場合は、目に見えない微細な腫瘍をも標的とすることができる化学療法による治療が中心となります。化学療法では、抗がん剤が主に使用され、大腸がんの治療の一つであるFOLFOX療法(オキサリプラチン、フルオロフラシル、レボホリナートカルシウムの3種類の点滴の薬を組み合わせた治療法)が小腸がんにも良好であると示されており、日本でも2018年9月より保険適応となりました。

FOLFOX療法が無効となった場合の治療については、パニツムマブによる治療の結果が報告されていますが、現時点では効果は限定的で、有効な治療法は確立していません。がんの組織を調べ、効果が期待できると判断された場合には、がんの発生部位に関わらず保険適応となっているペムブロリズマブという免疫チェックポイント阻害薬が使用されることがあります。

放射線療法

放射線療法は、再発や遠隔転移の場合に薬物療法に加え、放射線治療を選択することができます。例えば、がんがほかの臓器へ転移している場合には、がんからの出血に対する止血、がんによる痛みの緩和、骨への転移に伴う痛みの緩和などを目的に放射線療法をおこないます。

また、腹部や鎖骨上、縦隔などリンパ節転移、骨転移、肺や肝臓、脳への転移に対しても、がんの進行を抑えるために放射線療法がおこなわれることがあります。

 

小腸がんは早期発見が重要

小腸がんは早期発見が困難とされています。その理由としては、早期のうちは自覚症状が現れないことが多く、やや進行しても、腹痛、腹部満腹感、吐き気や嘔吐、血便や貧血など、ほかの腸疾患とそれほど変わらない症状のため気づきにくいからです。

また、検査で発見されにくい上に、症例数が少ないために確立された治療法がないのです。

そのため、少しでも気になる症状が見られる場合は、「いつものことだから」と放置せずになるべく早く医療機関を受診して適切な診断・検査を受けましょう。気づきにくい病気だからこそ定期的な健診を受けることで、早期発見・早期治療につながる可能性があります。

まとめ

小腸がんの特徴や見逃されがちな初期症状、そして化学療法を含む治療方法について詳しく解説しました。

小腸がんは消化器がんの中でも比較的まれながんであり、早期の段階では症状が乏しく、発見されたときにはすでにがんが進行してしまっている状態であることが多いです。そのため、少しでも気になる症状がある方は早急に医療機関を受診することをおすすめします。早期発見・早期治療が健康な身体を維持するための重要なポイントになります。

秋葉原・胃と大腸肛門の内視鏡クリニックでは、苦痛の少ない内視鏡検査を受診していただけます。

また、大腸の検査では内視鏡治療後(ポリープ切除後)の合併症に対して、関連病院で24時間365日対応していますので、安心して検査を受けられます。

当クリニックは、秋葉原駅から徒歩1分の場所に立地しています。診察時間も平日時間が取れない方のために土曜日・日曜日にも対応しておりますので、ご都合の良い日にお越しください。

ご予約はWEBで24時間受け付けておりますので、来院の際はご利用ください。

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